東京友禅証紙/真糊本糸目証紙

東京友禅/東京友禅証紙/真糊本糸目証紙/手描友禅染/真糊本糸目友禅

「東京友禅証紙」は下記の全項目に該当する東京友禅の製品に貼られております。

1)当組合の組合員によって企画制作されている。

2)制作の主たる工程(下絵、糸目糊、友禅、地染,刺繍、仕上)が東京都内及び、その周辺(千葉、埼玉、神奈川の各県)で行われている。

3)一部全部にかかわらず、国外で加工が行われていない。

4)糸目糊、防染糊を使用し全て手加工により染色されている。

5)前項 4)を主たる加工方法として、複合的に他の手加工の染色技術を用、いて製作された製品である。

6)素材は国産、外国産にかかわらず、絹製品による友禅染めである。

7)原則として和装品が貼付対象で、当組合の承認を受けた染色品に限り、洋装品、インテリア製品当も対象とする。

※上記項目に加えて糸目防染糊に江戸時代前期より受け継がれた、真糊本糸目を使用する古典友的禅技法で製作された製品に限定、し「真糊本糸目証紙」を貼付しています。

現在制作されている手描きの友禅染は防染糊にどのような材料を使うかにより 「ゴム糸目友禅」と「真糊本糸目友禅」に分けることが出来ます。 「ゴム糸目友禅」はコスト的に優れ、制作工程合理化の面からも扱いやすく友禅染の作者の裾野を広めました。特に、戦後の友禅染の着物の普及に大きく貢献することとなりました。 また、仕上がりの大きな特徴はシャープで繊細な表現が可能なことです。 一方、今日の「東京友禅」と称されるものでは、糸目糊に餅粉を材料としてい る真糊(まのり)を防染に使用した「真糊本糸目友禅」が多く見られます。 「東京友禅」の作者の多くは、温もりと味わい深い仕上がりの真糊糸目による 友禅染に特別な思いを抱いております。 「真糊本糸目友禅」は高度な経験と技術を必要とし、友禅染の伝統を職人達 の分業により今日まで受け継がれた、最も古典的な染色技法の一つです。